肩こり・肩の痛みと鍼灸(針灸)マッサージ治療

肩こりとは

肩こりとは後頚部、肩上部、肩甲間部の軟部組織に緊張感、重圧感、疼痛などの不快的な自覚症状があり筋の過緊張、圧痛を認める状態を言います。

筋肉は諸条件により、必要以上に緊張した状態が続くと、血液、リンパの流れが悪くなり、疲労物質が蓄積していきます。そのような状態が長時間続くと筋肉が硬直し、いわゆる、「コリ」として現れてきます。

肩は、重い頭(約5kg)を支える首とつながっており、さらに肩からつながっている腕は肩の筋肉を常に緊張していなくては維持できない構造になっています。この事から肩は、構造的にも人間の身体の中でも、特にコリが起こりやすい部分のです。

肩こりの原因

長時間同じ姿勢でいる、また、偏った運動を長時間続ける等、姿勢の問題、 肥満や骨格の異常、冷え性など、体形、体質の問題、ストレスなどの精神的は問題、 呼吸器、心臓病など他の病気が原因で起こるケースもあります。
また、自律神経失調症、更年期障害、など自律神経の働きの乱れ、ホルモンバランスが崩れる事によっても、肩こりは起きます。

筋肉の性質(筋の膠質不安定、発痛物質の処理障害
過労性筋疲労(首、肩、背中などの持続的使用により筋肉内に老廃物が蓄積する)
自律神経系不均衡(自律神経系の乱れにより、筋肉内の血流障害)
反射性緊張(筋以外の部位の病変や疾患により反射による筋の過緊張が起こる、頚椎の病変、呼吸器、消化器、循環器、婦人科などの疾患からの反射)

肩こりをそのままにすると

肩こりを放置しておくと肩こりの悪循環に陥るケースがあります。

筋緊張  →  組織の虚血  → 代謝産物の貯留  →  炎症(痛み)  →  筋緊張

軽い肩こりなら、ゆっくりお風呂に入ったり、ストレッチや軽い運動を行う事身体を休める事でで解消させます。姿勢や偏った運動からくる、肩こりは、直接、生命の危険に関わる症状ではありません。ただ、慢性の肩こりは重だるさ、痛さ、などの症状、身体全体の不快感、精神的なストレスにもつながり、快適な日常生活を送る上で大きな妨げになります。

また、単なる肩こりだと軽く見て放置しておくと、症状はさらに、広がり、筋緊張性頭痛を引き起こす原因にもなり、また、腕や手のシビレ痛み等の原因にもなります。

肩こりを解消するには、

適度な運動、規則正しい食事、休養、睡眠、が必要になってきます。生活習慣を見直し、規則正しい生活と、適切な運動をすることが大切になってきます。
しかし、現実的には仕事、や家事に追われ、規則正しい生活どころか、睡眠を削り、運動などする時間を全く無いという方も沢山いらっしゃいます。
疲労の回復の能力は年齢により低下してきます。日常生活の中で、自分の身体を思いやる時間を作ることが大切です。

肩こり・肩の痛みと鍼灸(針灸)マッサージ治療

鍼灸は患部の血流を改善し、血行促進、筋肉を弛緩させる働きがあります。また、鎮痛作用により、痛みなどの不快感を和らげ、肩こりの原因である炎症症状を修復していきます。
さらに、当院の鍼灸治療は痛い分だけの治療ではなく全身治療を行っており、自律神経のバランスを整える作用があるため、自律神経失調症、うつ症状、更年期障害などの影響でおこる肩こりにもとても効果的です。
また、鍼灸治療に加え指圧マッサージにより、硬く柔軟性のなくなった筋肉をほぐし柔軟性を持たせることで、滞っていた、血液、リンパの流れを改善し、コリにより不足していた、筋肉等各組織の栄養状態を回復することができ、肩のこりや緊張を取っていくだけではなく全身をケアしていきます。