頭痛・筋緊張性頭痛と鍼灸(針灸)マッサージ治療

筋緊張性頭痛とは

慢性頭痛の中で最も多いのが「緊張性頭痛」です。日本では2000万人以上の方が悩まされているとされています。緊張性頭痛は頭全体がしめつけられるように痛むのが特徴です。痛み自体は日常生活に著しく支障をきたすほど激しくありませんが、毎日の様に頭痛が続きます。

人によっては数ヶ月、あるいは一年中続くこともあり、患者さんにとってはとても煩わしい症状です。痛みは、数時間で治まるものから、1日中続くものまで個人差があります、また寒くなってくると痛みが強くなることが多いようです。

頭痛だけでなく、多くの人に首や肩こりが伴うのも特徴です。そのほかフワフワ揺れるような感じ、めまいを伴う人もいます。年齢層は小学生からお年寄りまで幅広い年齢層に見られます。

緊張性頭痛の起こり方

緊張性頭痛は脳が痛むのではなく、筋肉が痛むことによって起こる頭痛です。 首の周りにはたくさんの筋肉があり、大きく分けると、背中から肩にかけては「僧帽筋」という大きな筋肉が合います。

また、首から後頭部にかけて「後頭部筋群」、頭の横には「側頭部筋群」があります。これらの筋肉は細かい筋肉を通じて繋がっています。僧帽筋が緊張すると、肩こりを感じます。僧帽筋は首や頭の筋肉と繋がっているため、頭部全体の筋肉が緊張収縮てしまいます。それにより頭全体がしめつけられる様な痛みとなります。

このようなことから、緊張性頭痛の方のほとんどが、自覚はなくても肩こりを伴っていることがほとんどです。その他、緊張性頭痛と偏頭痛が合併して起こるケースなどもあります。

緊張性頭痛の誘因

緊張性頭痛の誘因には主に「身体的ストレス」と「精神的ストレス」があります。

身体的ストレス

身体的ストレスとは、首や肩の筋肉が緊張させて「コリ」を起こすものを言います。 長時間パソコンをしたり、首の下げたままや下げたままなど同じ姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉が持続的に緊張している状態が続くと、連動して頭の筋肉も収縮するので、緊張性頭痛が起きることにないります。

精神的ストレス

最近増えているのが精神的ストレスによる緊張性頭痛です。現代社会では学校、家庭、職場などで様々なストレスを受けることが多いものです。特に短時間で様々な要求を満たさなくてはいけないなど、高度なストレスをおけると緊張性頭痛になります。

精神的ストレスで頭痛が起きるのも筋肉の緊張が原因です。筋肉に栄養を送る血管の周りには自律神経があります。自律神経は血管の収縮をつかさどり痛みを感じるし働きも持っています。

精神的ストレスがかかると、自律神経の働きに影響をあたえ血管を収縮させるよう働きます。筋肉は血流が悪くなると収縮してしまうので、緊張性頭痛が引き起こされます。

また、以前は身体的ストレスが頭痛の誘因だと考えられていましたが、現在では精神面と身体面の療法のストレスがが関係していることが判明しています。

緊張性頭痛と鍼灸(針灸)マッサージ治療

緊張性頭痛は様々なストレスによって、首、肩、頭のどの筋肉の緊張から起こる頭痛です、当院では、緊張し血行不良になり硬くなっている筋肉を鍼灸(針灸)治療によりピンポイントで治療していきます。鍼灸治療の効果により、緊張している筋肉の血行を促進し弛緩させていくと同時に鎮痛作用に痛みを緩和させていきます。

また鍼灸(針灸)治療には自律神経の働きを整えていく働きがあります。緊張により収縮している血管を緩め筋肉への血流を促進させることにより、筋肉の緊張を弛緩させ、つらい症状を解消していきます。